シャネルのNº 19。1971年発売の女性用香水です。

もともとはココ・シャネルのプライヴェート用として、あとは限定された顧客のためだけに前年に創られたもので、ココの晩年のお気に入り香水として有名です。

ココの誕生日の8月19日にちなんだネーミングのこの作品は、フローラル・フレッシュの香調をベースにしながら、奥にグリーン・ノートのニュアンスを立ちあらわす香りで、フローラル・グリーンの傑作として知られています。フレッシュでエレガント、さっぱりとした使い心地の時代を感じさせないスタイルが、今でもロングセラーを保っている理由でしょうか。

  • トップ: ガルバナム、ベルガモット、ネロリ、ヒヤシンスなど
  • ミドル: ローズ、オリス、ジャスミン、ナルシス、イランイランなど
  • ラスト: ムスク、サンダルウッド、オークモス、レザー、シダーなど

調香はエルネスト・ボーの後を継いだ二代目ハウス・パフューマーのアンリ・ロベール。クリスタルと並んで、この作品が彼の代表作のひとつです。とてもおおらかな広がりをもつ香りで、オールシーズンのデイタイムでお使いいただけると思います。ある程度シックなウェアにマッチするかもしれません。

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シャネル、Nº 19